大学院ってなに?

化学系大学院 院試

今回は、高校生や大学生に向けて「大学院とはなにか?」を説明していきます

この記事は誰に向けた物?

  • 大学院について知りたい大学生・高校生

※この記事は理系大学の大学院について話しています

大学院とは?

大学院とは、大学を卒業したが研究者となるために、専門知識を身につけるための学校です。

高校を卒業した後、日本では約半数の人が大学に進学します。
そして、大学を卒業したあとは、大きく3つの道に分かれます

  • 就職
  • 大学院進学
  • その他

修士課程と博士課程とは?

大学院には、修士課程博士課程というものがあります。

修士課程とは、2年間大学院に通う課程。
博士課程とは、修士課程の後にさらに3年間大学院に通う課程です。

修士課程と博士課程では、大きく以下の2つが異なります。

  • 通学期間
  • 卒業後の進路

通学期間

先ほどもお伝えしたように
修士課程の人は、大学卒業後すぐの2年間、大学院に通います。
しかし、博士課程の人は、修士課程を終えた後さらに3年間(またはそれ以上)、大学院に通っています。

  • 修士:2年
  • 博士:修士の2年 + 3年(3年以上も)

例えば、22歳で大学を卒業して、修士→博士と通う場合
博士課程が終わるのは、(修士の2年 + 博士の3年 = 5年後)27歳になります。
※博士課程は修了までに3年以上かかることがあるので、これ以上の年齢になることもある。

多くの場合は、大学院に進学する段階では、博士課程進学を決定しなくても良いです。

卒業後の進路

修士課程を終えた人は、企業に就職することがほとんどです。

一方で、博士課程を卒業すると、大学教授への道が開けます。
就職する人もいますが、大学教授を目指す人もいます。

それぞれの違いを下の表にまとめました。

修士課程(博士前期)博士課程(博士後期)
通う年数2年2(修士)+3年以上
進路就職・博士課程進学就職・教授になる
卒業難易度比較的簡単難しい

この表で特に注目してほしいのは、修士課程と博士課程での進路の違いです。
就職はどちらであってもできますが、基本的に博士課程を出ていないと教授になることはできません。

大学の教授として働きたいのであれば博士課程に進学する必要があります

大学院ではなにをするの?

大学院では、その分野の最先端の研究を行います。

ここで、勘違いしてほしくないのは授業のような講義が行われているわけではないということです。(大学院でも授業は存在するが、研究の割合がかなり大きい)

例えば、僕の通っている化学系の大学なら
世の中のためになる新しい物質を作ります。

とりたまご
とりたまご

ざっくりしてるな~…

研究だけでなく、データが得られたらそれを論文や発表という形で世の中に伝えたり、
自分の研究のためにその分野の論文を読むこともあります。

大学院に行くには?

大学院に進学するには、大学院入学試験(通称:院試)に受かる必要があります。

院試の問題は各大学院によって異なりますが、理系であれば専門科目・英語・面接による試験が多いです。

自分の大学の大学院以外に行けるの?

大学院進学では、自身の通っていた大学の大学院以外の大学院に受験することができます。
ただし、大学院入試は大学受験よりも情報が少ないため内部生が有利な状況になりやすいです。(点数操作ではなく、院試対策の情報が内部生のほうが入手しやすいということ)

まとめ

今回は、大学院についてなじみのない人に向けて大学院の説明をしました。

☑大学院は大学を卒業した人が研究を行う場所
☑大学院には修士課程と博士課程があり、通う年数・進路に違いがある
☑大学院に入学するには院試に合格する必要がある

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