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大学院入試の有機化学のおすすめ参考書と勉強方法|旧帝大院に合格

大学院受験(化学系)
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「大学院入試の勉強方法やオススメの参考書を知りたい…」

「有機化学はどうやって勉強を進めていけばいいのかな?」

こんな悩みを抱えていませんか?

大学院入試は、情報が閉鎖的で勉強方法などが自己流になりがちです

この記事では、実際に旧帝大大学院に外部院進学した私が、院試勉強の際に使っていた参考書を紹介しつつ、オススメの勉強方法や参考書選びのコツを解説します。

院試を考えている人はぜひ参考にしてください!

院試勉強における過去問の扱い方【参考書に取りかかる前に】

参考書紹介をする前に、院試勉強における参考書の立ち位置を解説します。

参考書や問題集は、過去問で解けなかった部分を補うために使います。

まずは過去問に挑戦して、自分に足りないなと思う部分や頻出している分野を抽出していきます。

その後、参考書や問題集でその分野について対策を行うことで、無駄な対策時間を削ることができて、参考書や問題集の効果が上がります。

院試の内容は、全て突き詰めようとすれば難解なことが多く勉強が大変です。必要な部分だけ勉強することを心がけましょう。

院試の有機化学の参考書 紹介【実際に使用していた物】

ここから、私が実際に院試時代に使用していた参考書を紹介します。

ちなみに、他の参考書を選ぶときの注意点については記事の後半部分で解説しています。

マクマリー有機化学(上・中・下・解答)

私は、「マクマリー有機化学」を使用して有機化学の院試対策をしていました。

マクマリー有機化学は、上・中・下の3冊と別冊解答1冊(解答は英語版のみ)で構成されています。

使ってみた感想として、以下に良い点と問題点をまとめました。

マクマリー有機化学の良い点

  • 解説がわかりやすい
  • 反応機構の解説がたくさんあり、理論的に理解したい人にオススメ
  • 例題、章末問題の量が多く、演習にも向いている
  • マクマリー有機化学自体は、コンパクトなため持ち運びしやすい

マクマリー有機化学の問題点

  • 解説が英語しかない
  • 解説の本が重く、持ち運びしづらい

マクマリー有機化学を使った勉強の進め方|実際の勉強方法

ここから、実際に院試時代にしていた、マクマリー有機化学の使い方を紹介していきます。

勉強を進めていく中で、「自分にはこのやり方の方が良い!」という発見があれば、その都度変更していきましょう!

以下のような手順で取組みました。↓

  1. 志望している大学院の過去問を解く
  2. 過去問の中で必要となる知識や自分に足りない部分を書き出す
  3. マクマリーで潰していく(①に戻って、過去問→マクマリーのサイクルを繰り返す)

①志望している大学院の過去問を解く

まず、過去問に取組みます。

院試は、内容が難しくて範囲も広いです。そのため、「自分の苦手な内容と望先大学院で問われる内容」をピンポイントで対策していく必要があります。

まずは、自分の苦手な内容」、「志望先大学院で問われる内容」を知るために、過去問に取組みましょう。

過去問に取組むときの注意点としては、過去問をちらっと見るだけにしないことです。

問題文をしっかり読んでみると、意外と「ここまでは理解できるけど、これ以降は意味すらわからない」などのように、自分がどの程度理解しているのかがわかります。

しっかり過去問に取組むことで、問題の傾向をつかむことができるので、解いてみましょう。

②過去問の中で自分に足りない部分を書き出す

過去問を解いた中で、「この分野は自分は苦手だな」と思う分野(学習が必要な単元)を書き出します。

ここでは、少しでも不安に思う部分は全て書き出しましょう。

例えば、有機反応に関する問題が解けなかったとします。

そのとき、その反応だけを学習し直すのではなく、その反応に出ている化合物や周辺知識についても学習し直すようにしましょう。(ベンゼン環がついているなら、芳香族化合物の分野。NMRがでていれば、NMRの分野など)

こうすることで、勉強の重複を防ぐことができ、対応力も高まります。

③マクマリーで学習する

先ほど、書き出した単元について学習を始めます。

マクマリーは、章ごとに分野が設定されているので、学習するときは一つの章を一からまるごと勉強します。(章の途中から始めると、まとまりがわかりにくい)

また、マクマリーの説明文はわかりやすいので、説明の文章も読むようにしていました。(←ここは人それぞれ。説明文から読みたくない人は、演習から始めたりしてもOK. 理論的に理解したい派は、説明文から読んでいくのがオススメ)

演習問題の中で、間違えた問題は印をつけてあとから復習していました。

章末の問題は問題量が多いので、全てには取組みませんでした。
問題数の多い部分は、3問だけ選んで解くなどしていました。(時間のある人は全部解いてみても良いですし、無機化学などの勉強に充てるのもアリです。)

並行して1周する

過去問を重視するとは言っても、さすがに1周しようと思い、上巻から下巻まで1周しました。

もし、過去問→復習のループを終えた人は、1周してみましょう。

1周くらいならなんとかやりきれるという方も多いと思いますし、やればやるほど自信に繋がります。ぜひやってみてください!

その他の参考書は?|選び方のポイント

さて、今回の記事では院試勉強の時に実際に使用していた参考書としてマクマリー有機化学を紹介しました。

しかし、志望している大学院で使っている教科書が違ったり、マクマリー自体があまり好きではない方もいるでしょう。

そういった方のために、院試における参考書選びの基準を少し解説します。

院試の参考書選びでは、

  1. 自分が参考書の内容をしっかり理解できるのか?
  2. 院試と似たような内容が載っているのか?
  3. 持ち運びやすいさ

という3点が大切になります。

特に、外部院試の場合は、受験したい大学の授業でどの教科書が使われているのか聞き出してみることも有効です(可能であれば)

また、僕自身は持ち運びやすさも重要視していました。
院試勉強の間も大学に通学しているなら、いかに疲れずに持ち運べるかも重要です。

まとめ

今回は化学系の大学院試験対策のために、有機化学の参考書を紹介しました。

  • 院試勉強では、参考書は過去問でわからなかった部分を埋めるために使う
  • マクマリー有機化学は反応機構を理解するのに適した参考書
  • 過去問→参考書で学習の流れで学習していく
  • 参考書選びは、内容が理解できるか、知りたい内容が載っているか、持ち運びやすいかがポイント

冒頭にもお伝えしたように、過去問を解いてみて自分に必要だと思う部分を重点的に学習することで時間削減になり、他の分野の勉強もできます。

ぜひ、今回紹介した進め方で勉強してみてください。

院試勉強頑張ってね!

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